【あたし】横浜いれぶん/木之内みどり/1978年

1978年2月発売の「横浜いれぶん」では、♪<私は気のない生返事>(詞・東海林良)など2か所ある「私」は、「あたし」と発音されています。DAMの歌詞表示でも「あたし」とルビが振ってあります。

 

You Tubeで聴いてみましたが、やはり「あたし」と歌われています。木之内みどりのシングル曲の一人称は「横浜いれぶん」以降の3曲が「あたし」で、作詞はいずれも東海林良です。

 

  1. 1974/05 めざめ <一人称なし>
  2. 1947/09 あした悪魔になあれ <わたし>
  3. 1975/01 ほほ染めて <わたし>
  4. 1975/07 おやすみなさい <わたし>
  5. 1976/02 学生通り <一人称なし>
  6. 1976/07 グッドフィーリング <一人称なし>
  7. 1976/11 東京メルヘン <わたし>
  8. 1977/04 ジュ・テーム <わたし>
  9. 1977/08 イマージュ <わたし>
  10. 1977/10 走れ風のように <一人称なし>
  11. 1978/02 横浜いれぶん <あたし
  12. 1978/06 無鉄砲 <あたし
  13. 1978/09 一匹狼 (ローン・ウルフ) <あたし

 

J-Lyric.netとUta-Netで歌詞検索してみましたが、「横浜いれぶん」と「無鉄砲」は漢字で「私」、「一匹狼」はひらがなで「あたし」でした。

 

「横浜いれぶん」の二人称は「あんた」ですし、「無鉄砲」の歌い出しは♪<男のくせにクドクドと 泣き言なんかよしてよと>です。いわゆるツッパリ路線にシフトチェンジしたのが「横浜いれぶん」であり、それ以降の一人称が「あたし」でした。

 

なお、UtaTenの「横浜いれぶん」では「私」のフリガナは「わたし」です。あまり参考にはならないようです。

 

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【あたし】Link Link/ももいろクローバーZ/2015年

ももクロの「Link Link」はあーりんソロのサビで始まります。

 

♪<サヨナラ アシタはここから始まってるのだから>

 

1番のサビは、5人のユニゾンです。

 

♪<サヨナラ アシタはここから飛び立つのだとしても>

 

「Link Link」は2015年3月発売の14thシングル「青春譜」のカップリング曲です。 2番のサビもユニゾンで、歌詞は歌い出しのあーりんソロと同じです。

 

♪<サヨナラ アシタはここから始まってるのだから>

 

この後のいわゆる「落ちサビ」は、再度あーりんソロです。

 

♪<サヨナラ アタシは涙を卒業すると決めた>

 

そして、ラスサビは1番のサビと同じ歌詞で、やはりユニゾンです。

 

♪<サヨナラ アシタはここから飛び立つのだとしても>

 

落ちサビだけが「アシタ」ではなく「アタシ」です。一人称の「あたし」が極めて効果的に使われています。「Link Link」のタイトルも、あーりんのピンクと韻を踏んだものに違いありません。作詞は只野菜摘です。

 

このブログでは「寂しい/淋しい/さびしい/さみしい」とともに、一人称名詞が「あたし」の曲を集めていきます。80年代のアイドル・オブ・アイドルであった松田聖子の楽曲では、ごく限られた例外を除いて一人称名詞は「わたし」です。


1970年代以前にも「あたし」は使われていましたが、それは少数派であり、どちらかと言えば特定の色をつけたいときに使われていたように私は感じています。


ももクロに限らず、距離が近いときは「あたし」で、公の場などでは「わたし」という使い分けが成立しているのがここ20年ほどの傾向だと思われますが、いつから動き始めたのかを検証したいと思っています。

 

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